8/9 楽天−西武(楽天イーグルス利府球場)

 仙台遠征最終日、何気にまだ一度も訪問したことがなかった、現楽天イーグルス二軍本拠地である利府球場へ行ってきました。今年は初めて訪れる球場が非常に多く、とても充実していますね。

またも登場「10」の字に泣いた E5-11L


 まずは一番の問題だったのは利府球場にたどり着くまで。利府駅からバスに乗って行くわけですが、東北本線の利府支線は一時間に一本レベルの本数なので、時刻表は必須です。そして駅前からはバスで利府高校前のバス停まで。これがひたすら坂道を登って行きます。当初は地図を見て歩けるじゃないと思っていたら、仙台に住んでいる友人に止められました。ホント助かった。着いたら目の前に利府球場がありました。

 バス停のあたりから見るとこんな感じです。イメージとしては、プチ由宇といった感じですね。あちらほどバスの本数が少ないわけではないのですが。
 そしてこの球場、他のファーム同様に選手との距離が近いです。球場前には軽食やドリンクを帰る露天がありましたが、普通に横を鉄平が通って行きました。かき氷買ってました。イチゴ味持ってベンチに帰って行きました。もうすっかりファームでの生活に馴染んでしまった模様です。他にも自販機10円釣り切れで、露天のおばちゃんに両替頼んだりと、割と立派な球場の印象以上に、当たり前のように選手がいる光景は面白かったです。地元ですし、これくらいでいいのかもしれませんね。

 そんなスタンドの客層は爺さん、子供連れ、若手目当てのケバい姉ちゃんと行った感じでした。ファームではどこもこんなもんですね。そしてスタンドで某応援団の人に遠路はるばるご苦労様と声をかけられたり。せっかくなので、バックネット裏の最前列のど真ん中に陣取り、夏の日差しと闘いながら観戦しました。

 試合前のノックでは、選手の誰よりも小さい小坂コーチがノックバットを振る姿が印象的でしたね。小坂コーチも地震でいろいろありました。こうして、元気にノックバットを振れていることに、ホッとしたような気持ちになりました。

 ファームのチーム月間MVPの表彰式なんかもありました。戸村と西田ですね。
 さて試合ですが、この日の先発マウンドに立ったのは藤原。結果的にこの日のピッチングが評価されて一軍に昇格し、そして昇格初戦の福岡ドームであの可哀想なマウンドとなってしまいました。ピッチングの内容はファームでは圧巻の一言で5回無失点。コントロールがしっかりしていてテンポもよく、内野安打のヒット一本とデッドボールが1つのみ。素晴らしい内容だっただけに、あの故障が本当に悔やまれます。

 野手で目立っていたのは高卒ルーキーの榎本葵。ファームウォッチャーの方にはいいよいいよと推されていたのですが、実際に見てまず目立ったのがセンターの守備。大きなセンターフライを背走からキャッチするファインプレーを披露。そしてバッティングもシュアにセンター前に弾き返し、二塁まで狙ってやろうかという積極走塁と、一目でこれは大物かもと思わせてしまう魅力的なプレーでした。そしてチャンスで回ってきた第三打席に、代打塩川を告げられた瞬間にはガックリ。塩川の結果?そらショートゴロで終了よ。

 ファーム調整組の鉄平やルイーズが連続でタイムリーを放ち、序盤は楽天のペースで試合が進みました。この日の内容では二人とも復調気配を感じさせ、近いうちの昇格もあるかと思ったのですが、未だに全くありませんね…。

 そして試合が動いたのは7回表。その前のイニングから投げていた高堀が三本ヒットを重ねられて、犠牲フライを浴び1失点。ベンチが動いて投入されたのはドラ1左腕松崎、だったのですが…。「右安」「左安」「右三」「右安」と完璧にとらえられての大炎上。見事でした。ちょっとフォローのしようがない内容でした。そしてその後を継いだ井上も打たれて1イニングで11安打の10失点。めったに見れない大変なことになってしまいました…。今年1イニング10失点を生で見るの、多いなぁ。しかし一番悪かったのはキャッチャーの井野かもしれません。盗塁は全く刺せない、連打の合間には信じられないパスボールと、場内の罵声がほとんど井野に向くくらいの悲惨な内容でした。「お前なんで一軍いたの?」ってヤジには思わず笑ってしまった。自分もそう思う。

 その後の収穫は育成枠の川口隼人のバッティングと、見事にホームランを放った平石が目立ったくらいだったでしょうか。キャッチャーは井野から山本に替えられていました。最終回に久々にキムビョンヒョンを見たのですが、上でどうのこうのというレベルには感じられませんでした。最後に大好きな河田の打席が見れたのは良かったのですが、凡退。来シーズン大丈夫なんだろか…。

 クソ暑い夏の日差しの中、長々と見守った試合も終了。最後に出待ちの様子などを見守り、球場を後にしました。試合はアレでしたが、立派なファーム球場で久し振りに見る選手、初めて見る選手も多く見られたので、楽しい遠征になりました。また機会があれば、もう一度訪れてみたい球場ですね。

観戦成績