4/26 西武−楽天(皇子山総合運動公園野球場)

 今回の震災関連で、関東での野球開催が概ね流れてしまった状態。西武ドームの試合も振り替えざるを得ない状態になり、なんと滋賀、大津の皇子山での開催に。球場好きとしては、改修工事後史上初のプロ野球公式戦開催に、楽天が呼ばれるというシチュエーションには逆らえません。当日の午前中は会社で仕事をし、午後休みで新幹線に飛び乗り、観戦後は京都に一泊、翌朝の新幹線で戻って出社という強行軍でもGO!

地方に花咲く高校野球 L0-2E


 皇子山公園は、JR湖西線大津京駅から見えるくらいの近い場所。駅に止まる前、車窓から見える球場には胸が高まりましたね。他には京阪の皇子山駅からもすぐの場所にあります。

 球場は最近によくある、内野に屋根がかかる形。最近リニューアル工事をしたらしく、球場全体はかなりきれいでした。フェンスも低いですし、野球を見るには最高の環境です。

 そして面白いと思ったのが外野席のこのレイアウト。西武ドームとよく似ている、芝生とその後ろの長椅子席の構造。やはり工事に西武グループが絡んでたりしたのかしらという想像が。あと、照明が通常の球場と比べると、かなり低かったですね。

 ちなみに、この日は皇子山での主催試合を盛り上げようと、入場者には西武の皇子山限定フラッグが配られていました。ちゃんと継続使用にも耐えられそうな良い作りです。

 そしてスタメン紹介直前の雰囲気。徐々に日も暮れてきて、照明にも灯が入り、スコアボードも点灯しました。このスコアボードは「フェルナンデス」を全部表示できる優れものです。

 試合開始後の様子。内野席は早々と前売りで売り切れでしたが、外野席も当日券完売!このレフトスタンドを埋め尽す客入りにはびっくりしました。

 試合終盤には立ち見すら発生。涌井と岩隈というエース対決だったこともありますが、思い切ってチケットを安くした営業戦略の勝利でもあります。西武球団お見事でした。
 試合の方はこれぞエース対決という、一歩もお互い譲らない投手戦。生で見るには投手戦の緊迫感が最高だと思っているので、これは格別の試合でした。楽天が二点取って勝てたというのも、フォアボール→ポテンヒット+エラーで作ったチャンスから、連続でのヘッドスライディングタイムリー内野安打という、高校野球のような泥臭さでもぎ取った点。このプレーには球場中も大いに湧きました。こういった試合内容には、地方球場がよく似合います。
 あとは地方球場ならではのトラブルも。途中で警備員がなぜか応援団に対して、立って応援するなとの謎のクレーム。一時期、ビールケースに座ってリードする応援団という珍しい光景になりました。2イニングくらいで、この謎クレームは解消され、いつも通りの立ち応援に。

 エース岩隈は最後はバテながらも執念で押し切り完封勝利。意外に完封が少ない岩隈ですから、これを生で見れたのは貴重でした。地方球場のビジターであっても、音量は小さかったですが、ヒーローインタビューを流してくれた西武球団には感謝ですね。

 実は皇子山球場、近くにマンションが建ち並んでいることもあり、鳴り物応援は21時までという制限がありました。その直前にゲームセットしたので、二次会はあっという間に流して終了。短いながらも実に内容の濃いナイスゲーム。遠征して良かったと、心から思わせてくれる試合でした。
 この試合で、仙台へ貯金を持って戻ることができました。仙台までの13戦を7勝6敗。その7勝のうちの4つに生で立ち会えたことは、無茶なスケジュールを押して応援してきたことが報われた感じがしました。次に応援に行けるのは五月半ばのQVCマリンになりますが、そこまで貯金、持ってきて欲しいですね。

観戦成績