3/11 楽天−日本ハム(倉敷マスカットスタジアム)

 日曜日は日本ハム戦。一回の遠征で異なった対戦相手との試合が見れるのは、オープン戦ならではのいいところですね。試合前は雨が降るあいにくの天気でしたが、試合中は傘が必要なレベルで降ることはなく、最後には晴れてすらいました。3月11日、特別な意味を持った日の試合です。自分なりにどこでどう過ごすか考えた結果として、楽天の試合を見ることを選びました。

楽天の野球を見れる喜び E1-3F


 この日は前日のチケットを持って行くと、+500円で同じ席に入れるという親切設計。さっそく窓口へ並びましたが、前日のチケットの半券は回収されてしまいました。チケットの半券持っておく人、結構いると思うんですけどね…。

 こちらが引き換えられたチケット。そして入場時には星野仙一記念館のパンフレットを配られてしまいました…。ホームページを見たら、あいさつの内容がオリンピック前じゃないですか。北京オリンピックで優勝して初めて本当の意味の完成…ってことは、永遠の未完成ですねコレ。
 この日の楽天側外野席は前日より多い入り。関東からの遠征組も見られました。試合前には、東日本大震災の時刻には試合を中断して黙祷するとのアナウンスが。東北に拠点を置く楽天にとっては、大事な大事な試合でした。

 対戦相手は日本ハムということもあり、外野の人数はいい勝負でしたね。古き良きパ・リーグといった感じの雰囲気でした。
 試合は塩見、吉川の両先発が持ち味を出して、1失点で持ちこたえます。打線は牧田、ガルシア、フェルナンデスの中軸に当たりが出てきたのは良い材料でしたね。ただ、2死2塁のフルカウントから、1塁にも走者がいて塁が埋まっていると勘違いしたのか自動スタートを決めて余裕の3塁盗塁死だったフェルナンデスはいただけません。ただ、その瞬間のスタンドは、「これがホセだよなぁ…」という懐かしさに浸った笑いに満ちていました。皆、さすが一度鍛えられているだけあります。
 試合の消化は順調に進み、訪れた14:46。プレーを中断し、すべての選手スタッフ、そして観客が立ち、黙祷を行いました。球場にありながら、耳に入るのは強く吹いていた風の音と、どこからか聞こえるすすり泣きのような音。歓声溢れる球場の風景とは、全く違った時間でした。あれからわずか1年で、こうして野球が見られることへの感謝の気持ちは、どこかに持ち続けていたいと思います。
 そして試合はこの日も半袖で堂々登場した小山が打たれ、テレーロが酷い守備を見せるコンビプレーで鮮やかに楽天らしい失点を見せ敗戦。しかし中継ぎで出てきた橋本と加藤大輔の新戦力はなかなか良い内容でした。ハム側では、崖っぷちで鵜久森のバッティングが光りましたね。この日も何度か関西チャンス2をやる機会はあり、しっかりと頭に入れた状態になった点も良かったです。

 試合後には、特別な日ということもあり、日本ハムの応援団とエール交換をしました。こういった配慮は、素直にありがたいの一言です。今年も楽しいパ・リーグにしましょう。
 これで2日に渡っての倉敷遠征も終了。次は関東でのオープン戦、いよいよ球春の足音が本格的に近づいてきます。

観戦成績