乗りつぶしの旅8/7 〜私鉄乗り継ぎ仙台まで〜

 この日から2011年の夏休み第一陣。仙台へ野球を見に行くことにしたので、そこまでの間を私鉄を乗り継いで行くことに。約半日の旅となりました。

東武鉄道日光線東武動物公園東武日光94.5km)


 まずは浅草からスペーシアけごん東武日光行きへ乗車。一気に日光線まで乗りつぶします。昔鬼怒川温泉へ旅行に行ったことがあったので、完全に初めて乗る区間下今市から東武日光の間だけ。日光線区間についてはすっかり田園風景モードで、遠距離通勤を支える路線です。

 二時間ほどのって東武日光駅へ到着。もっと日光の玄関口的な字面の印象があったんですが、あんまりそうでもないんだなという印象でした。降りていくお客さんは多かったですね。

 なかなか面白いホームの構造をしていました。こちらは日光に用事はないので、そのまま折り返して下今市まで戻ります。

東武鉄道鬼怒川線下今市〜新藤原16.2km)


 下今市から今度は鬼怒川方面へ。こちらはやや山を登っていきながら、鬼怒川温泉へ抜けていく区間です。鬼怒川温泉までの列車に乗って、そこで一気に会津鉄道まで突き抜けて行くAIZUマウントエクスプレスという豪華普通列車へ。なんとか席取り合戦にも勝利し、新藤原まで到着しました。

野岩鉄道会津鬼怒川線(新藤原〜会津高原温泉口30.7km)


 新藤原からは野岩鉄道。私鉄なのに山の中をトンネルで突き進みながらひたすら登っていく路線で、どこにそんな予算があるのかと調べてみたら、元は旧国鉄の工事中路線が第三セクター形式に転換したと見て納得。ひたすら温泉と名のつく駅とトンネルだらけの、非常に特徴的な路線でした。今回はAIZUマウントエクスプレスで乗り通しているので、駅に降りたりは全く出来ずに完乗という、私鉄では珍しいパターンになりました。

会津鉄道会津線西若松会津高原温泉口57.4km)


 そしてさらに乗りっぱなしで会津鉄道区間に入ります。このあたりになると高原列車といった感じになってきましたね。時折車窓からもやがかかったように見えたのが印象的でした。写真の会津田島駅から非電化区間に突入しますが、マウントエクスプレスはそのまま突き抜けます。途中からはやんわり下っていくような感じになりながら、山や川の少ない高原らしい車窓が展開されて行きました。

 そして終点の西若松へ。このままAIZUマウントエクスプレスは終点の会津若松まで向かいます。東武鉄道野岩鉄道会津鉄道JR東日本と、四社をまたがる普通列車という、非常に珍しい列車でした。

福島交通飯坂線(福島〜飯坂温泉9.2km)


 会津若松から郡山、福島と普通列車で移動して、福島からは福島交通飯坂線と阿武隈急行の二私鉄を乗りつぶします。この二社、同じホームから出ているんですよね。JRが絡んでいない、しかも共に始発駅でこういった二社共用ホームは珍しい光景でした。まずは短い盲腸線の飯坂線から。

 飯坂温泉行きなのですが、車両の行先表示が「飯坂」となっているのも面白いですね。基本的に往復ばかりではある路線なのですが。車窓は地方の中核都市から伸びる盲腸線にありがちな、住宅地が連なる中を抜けていくような光景でした。

 20分くらいで終点の飯坂温泉駅まで到着。客の入れ替わりはなかなか多く、地域に密着している路線でした。

阿武隈急行(福島〜槻木54.9km)


 そして最後は福島から伸びる阿武隈急行へ。福島から宮城へと縦断する長い路線です。今回はそのままJR仙台まで行ってくれる、ホリデー快速に乗って行ってきました。出発するときには座れない人もいるくらいの大盛況。まずは県境に向けて山を登っていく感じで進んでいきます。そして福島県内で県境に近づくほど徐々に乗客が減っていき、県境の辺りで人の流れが変わる印象でした。名前通り阿武隈川と平行している路線なのですが、あまり車窓に近づくところがなかったのも珍しい感じでしたね。宮城に入ってからはまた乗客が増えていき、そのままJRへ入って行きました。

私鉄乗車記録

  • 今回乗車キロ数:163.1km
  • 通算乗車キロ数:4892.1km
  • 私鉄未乗キロ数:2617.3km