乗りつぶしの旅6/18 〜能勢電鉄を駆け上がれ〜

 突発的に阪神競馬場に行くことになったので、仁川駅の近くで乗り潰せるところと探したらあるじゃないですか能勢電鉄! 毎度お馴染みの「ついで」の乗り鉄をやってきましたが、今回はスーツ着用だったのが大変でした…。

能勢電鉄日生線(山下〜日生中央2.6km)


 衝撃的な路線でした。妙見線を乗り進んで山下駅に到着し、対面乗り換えで日生中央行きに乗ったのですが、いきなり逆方向に発車してしばらく走って停車。どういうことだと見回していると、運転手が逆方向へ歩いて行くではありませんか。スイッチバック的な動きで再度山下駅に入り、別のホームへ入線。そこで改めてドアを開けて乗客を乗せて出発。初めて見た仕組みでした。よく考えてますねー。

 そこからは約2kmのミニ路線。乗客の半分はこちらに乗り換えていましたし、駅前も栄えていました。川西能勢口から日生中央行き、妙見口行きが交互に出て、山下駅で別路線への乗り継ぎもできるダイヤ構成は素晴らしい作りですね。ホームの使い方といい、乗客への配慮が行き届いた路線だと思いました。

能勢電鉄妙見線(川西能勢口妙見口12.2km)


 阪急の下りホームから対面乗り換えで、さらに車体も阪急カラーと、あまり特徴のない路線かと思ったんですが、カーブをくねくねしながら登って行くのを見て地方色のある鉄道だなと。半ばを過ぎたあたりからは、すっかりトンネルを抜けながらの山登り路線でした。歴史を感じさせながらも、しっかりとした造りが目立つ駅舎も印象的な路線です。

 山下駅で半分降り、妙見口駅の手前まででさらに降りて行き、終点の妙見口駅まで乗っている人は3人と少なかったです。

能勢電鉄妙見ケーブル線(黒川〜ケーブル山上0.6km)


 妙見口駅からは能勢電鉄の難関路線、妙見ケーブル線を目指します。日曜ならバスが出ているのですが、土曜は2時間に一本程度しか無く、ケーブル駅までの約20分の山登りに挑むことに。下山してきた登山客とすれ違いながら、ひたすら黒川駅へ。まっすぐと山頂へ向けてまっすぐ伸びたゲーブル線路が印象的な駅でした。

 ケーブルカーは外装は新しいのですが、内部は年代物だというのを感じさせます。梅雨時だったこともあり、虫が多かったのにはちょっと参りましたね。

 そして運転手がなんと女性!最近は女性の運転手も増えましたが、ケーブルカーでは個人的には初めての経験でした。

 そして登り切った海抜約500m弱の山上駅。そこからはなかなかキツい斜度で山頂への登山道があったのですが、既にヘトヘトのスーツ姿ではここまででギブアップ。おとなしく折り返していきました。

 片道600m、約5分の標準的なケーブル路線でしたが、山に囲まれたという表現がぴったりな、他の景色がない光景が印象的な路線でした。そして黒川駅まで自分一人を乗せたケーブルカーは下っていき、そこからさらに20分歩いて下山していくのでした。ちなみに、この徒歩区間大阪府兵庫県の県境を越えます。歩いて県境を越えるケースってあまりないので、ちょっと不思議な感覚がありました。

私鉄乗車記録

  • 今回乗車キロ数:15.4km
  • 通算乗車キロ数:4231.1km
  • 私鉄未乗キロ数:3278.4km