乗りつぶしの旅5/2 〜懐かしのあの車輌との再開〜

 ゴールデンウィーク乗り鉄しなきゃというわけで、長らく行ってないところに行きたいなと思い、白羽の矢が立ったのが長野。私鉄も豊富ですし、ついでに独立リーグBCリーグ観戦も両立できるので、一泊二日で行ってきました。東京から長野新幹線で軽井沢までアプローチしてからのスタートです。

しなの鉄道しなの鉄道線(軽井沢〜篠ノ井65.1km)


 長野に入って初めに乗ったのがしなの鉄道。軽井沢から小諸の間は、以前小海線乗りつぶしたときに乗ったことがあったのですが、そこから先は未体験ゾーンです。

 軽井沢〜小諸、小諸〜上田、上田〜篠ノ井の三つの区間に別れた形で乗車しました。軽井沢〜小諸の間は登山鉄道みたいな感覚で、軽井沢から乗る場合には標高にして300m程を下っていきます。それでもさすが観光地近辺、沿線には生活感もよく見える珍しい路線ですね。

 小諸駅では反対側に小海線の列車も見えました。ここからは旧信越本線らしく駅前も概ね栄えており、地方の幹線としての存在感のある路線でした。上田駅で一旦降りて上田電鉄を往復して、それから篠ノ井へ。

 GW中の平日ということもあり、客入りについてはボックス席を占拠できる程度でしたが、昼過ぎ当たりから学生が目立って、長野からの列車は立っている客も多くなりました。

上田電鉄別所線(上田〜別所温泉11.6km)


 一方こちらは地方鉄道らしい路線。戦国BASARA鉄道むすめ、そしてサマーウォーズとオタクコンテンツによるPRが至る所にありました。

 このサマーウォーズの案内板はちょっと良いなと思いましたね。

 別所温泉までの30分ほどの路線ですが、上田近辺では通勤列車として機能して、別所温泉へは観光路線として機能するという路線。沿線もそれなりに家が建ち並んでいました。

 そして終点の別所温泉は実にきれいな駅です。さらに駅員さんの服装も和服をモチーフにしたもので独特。とても良い雰囲気の駅でした。つい鉄道むすめのフィギュアを買ってしまうくらいには…。そしてシークレットを叩き出してまさに無駄な運を使う自分。

 駅の近くには、昔活躍していたらしい丸窓の車輌も展示されていました。歴史を感じさせてくれる路線でしたね。

長野電鉄屋代線(屋代〜須坂24.4km)


 篠ノ井からしなの鉄道を折り返して屋代へ。ホームの風景を見た瞬間には、ふと岳南鉄道を思い出してしまいました。来年3月いっぱいでの廃線が決まっている路線です。

 駅のホームの雰囲気からして、いろいろな歴史を感じさせてくれます。一時間に一本しかないダイヤなのですが、学生中心に客は入っており、終点の須坂の手前では立っている客もいるくらいでした。

 車輌は東急タイプでしょうか。沿線も住宅街が多くなぜ廃線にとは思ったのですが、沿線の風景を見ていると道路も各所で並走しており、コスト的な問題を思うとバスへの切り替えが妥当なのでしょうか。こういった路線には、ちょっと寂しい物がありました。

長野電鉄長野線(長野〜湯田中33.2km)


 須坂から長野線に乗り換え。湯田中まで行ってから、長野へ折り返す形で乗りましたが、なんとここで昔の成田エクスプレスの車輌に遭遇。基本的に乗り鉄は事前情報はダイヤを見る程度で、行ってから気になったところを調べるスタイルなので全く予想していなくびっくりでした。このスノーモンキー号に、追加特急料金100円でもちろん乗車します。

 終点の湯田中駅は、駅前のバスターミナルから各温泉地へ向かう形になっていました。

 志賀高原の温泉地へのアプローチができる路線ですね。ここも長野からの手前の方は通勤通学路線で、湯田中からは温泉地へ向かう観光路線という構成になっていました。

 温泉地の一面ホームに成田エクスプレス車両がいる絵というのも不思議なものです。

 帰りはそのまま折り返しのスノーモンキーに乗って長野まで。実に快適な旅になりました。一部区間廃線になるなど経営状況があまり良いわけではない長野電鉄ですが、工夫は随所に見られる会社でしたね。
 そしてその後は信越本線篠ノ井線経由で松本に向かって一泊します。

 篠ノ井線は以前特急で乗ったことがあったのですが、夜に鈍行で乗っていると、姨捨駅近辺から見える夜景が実に綺麗でした。こういった再発見ができるのも、私鉄乗りつぶしで昔乗ったJR線に乗るときの楽しみです。

私鉄乗車記録

  • 今回乗車キロ数:112.3km
  • 通算乗車キロ数:4154.3km
  • 私鉄未乗キロ数:3355.2km