乗りつぶしの旅4/10 〜こんな春の日だから箱根路〜
桜も咲いて、ようやく暖かくなり、電力の供給も一時的に安定。地震のあと全く動けていなかった乗りつぶしに行くにはこのタイミングしかないと思い、箱根の方へ出かけてきました。
大山観光鉄道 大山鋼索線(大山ケーブル〜阿夫利神社0.8km)
まずは小田急の伊勢原駅からバスで30分揺られ、大山の麓へ。大山ケーブル前というバス停まで行くのですが、これがケーブル前と言うには駅から遠すぎる場所にあり、お土産屋が立ち並ぶ中を延々階段登り約10分。なかなか初っ端からハードな行程でした。
登り切ったところには大山ケーブル駅が。ここからケーブルカーで一気に大山を駆け上がります。周囲はあまり花に彩られているわけでもなく、淡々と冬山を登っていく感じでした。
そして頂上の阿夫利神社へ。時間の関係上、神社まで寄り道できなかったのがやや残念でした。
上から見るケーブルカーの勇姿。奥には何もなく、宙に浮いているような感覚になる路線でした。
箱根登山鉄道 鉄道線(小田原〜強羅15.0km)
そして伊勢原駅まで戻り、小田急線に乗って小田原駅まで。ここからは、箱根登山鉄道に乗ります。学生時代によく聞いていた野球中継のラジオの合間でよく聞いていた路線です。まずは普通の電車で箱根湯本駅まで。
箱根湯本駅からはこの路線用の車両に乗り換えて、いよいよ本格的な登山鉄道へ。強烈な斜度を、山の周りをくるくると回りながら駆け上がっていきます。
途中には信号場も多く、都合三回のスイッチバックがありました。スイッチバックを駆使して高度をクリアする路線というのは全国的にも既に少なくなっていますが、この路線では堂々と山登りの主役でした。途中、反対側の山に対向車を見えたのにはビックリ。厳しい山道を抜けていく路線でありながら、一時間に4本とそれなりに頻繁に走る路線だからこその、知恵がたくさん盛り込まれている路線でした。
40分くらいで強羅駅まで到着。しかし、ここから先にはさらにケーブルカーの路線がありました。
箱根登山鉄道 鋼索線(強羅〜早雲山1.2km)
ケーブルカーの乗りつぶしも増えてきたわけですが、ここで最新型と思しき車両と遭遇!さすが箱根です。
こんな感じですれ違い、斜面を駆け上がっていきます。途中駅も多く、すまれている方の脚としても機能しているケーブルカーでした。頻繁に乗客が入れ替わるケーブルカーは新鮮でしたね。
そして頂上の早雲山駅へ到着。ここから先にはロープウェーもあったりするのですが、鉄道乗りつぶしが目的なのでここまでで終了。再びケーブルカー、登山鉄道と下って小田原に戻るのでした。
伊豆箱根鉄道 大雄山線(小田原〜大雄山9.6km)
この日最後の路線となったのが、伊豆箱根鉄道の大雄山線。伊豆箱根鉄道は駿豆線を既に乗っているので、これで完全乗車となります。小田原近郊ののどかな景色に時折工場が織り交ざる景色を見ながら、こちらはひたすら平地を駆け抜けて大雄山まで。
沿線の雰囲気などは、伊豆箱根鉄道の両路線とも似てるなと思いました。大雄山までの約30分間、久々に平らな路線を走れることに、なんとなくホッとしたものがありましたね。
乗車キロ数としては30kmにも満たなかったのですが、そもそも到達するのに苦労したり、待ち時間も長かったりと、丸一日かかる楽しい旅でした。これぞ私鉄!って感じの路線が多くて、新鮮で楽しい一日でした。
私鉄乗車記録
- 今回乗車キロ数:26.6km
- 通算乗車キロ数:3990.5km
- 私鉄未乗キロ数:3519.0km