乗り潰しの旅2/5 〜京王線完乗から高尾登山へ〜

 土曜のお昼に立川方面へ出る用事があったので、せっかくなのであまりプランを決めずに京王線を攻めるかー、なんて軽い気持ちで行ったはずが、いつの間にか山登りの旅になっていた…。

京王電鉄動物園線高幡不動多摩動物公園2.0km)


 新宿から聖蹟桜ヶ丘までは乗ったことがあったので、分倍河原からスタートして高幡不動へ。ここから動物園線らしい車両に揺られて、多摩動物公園までの一駅分を進みます。もちろん単線なんですが、土地自体は複線が可能なくらい取得されていました。

 3分ほどで終点につきましたが、どうやら乗っていた車両が近々引退する予定とのことで、駅にも撮り鉄の皆様がそこそこいました。完全にこの区間のためだけの動物園仕様の列車なので、惜しまれるのもよくわかります。

 そしてホームの端には、愛にあふれる注意書きが。こういうの大好きです。

京王電鉄京王線(新宿〜京王八王子37.9km)

 高幡不動まで戻ってからは北野行きに乗り、北野駅で乗り換えて京王線終点の京王八王子へ。高幡不動を過ぎてからの景色は、ベッドタウンをやや過ぎたような雰囲気になっており、かなり山の方に差し掛かってきたことが伺えました。

 そして地下駅の京王八王子。八王子は大学生時代にバイトをしていてよく通っていたのですが、JR中央線沿線に住んでいたので、こちらを利用することは殆どありませんでしたね。

京王電鉄高尾線(北野〜高尾山口8.6km)


 北野に戻ってからはいよいよ京王線のラストである高尾線。高架とトンネルで山の間を駆け抜けていって、景色もすっかり郊外な感じ。さすがに関東の鉄板観光地である高尾山行き、もう13時を過ぎていたのに1車両に30人以上は乗っている印象でした。

高尾山


 当初はリフトで上がって、ケーブルカーで降りることにより、ケーブルカー部分の乗りつぶしをしてしまおう、と思っていました。まずは高尾登山電鉄のエコーリフトで登ります。

 長らくスキーも行っていないので、リフトに乗るのも久しぶりでしたが、山を登って行く景色は気持ち良かったですね。下ってくるリフトから手を振ってくるおじさんがいたりと、なんとなく暖かい気分になりながら山上駅へ到着。

 そして眼下に広がる景色を見てしまったら、もう今日は高尾山の山頂まで行ってしまおうという気分に。普段運動不足ですから、たまにはこんな日があってもいいでしょう。茶屋で焼き団子を買い昼食に頬張りながら、吊り橋という言葉に惹かれて4号路から登り始めました。

 想像以上に傾斜がきつく、途中で一度ベンチでしっかり休憩を取って登りましたが、トータルとしては40分弱くらいで山頂まで行けました。舗装もない山道を歩くことが久しぶりだったので、イヤホンも外して自然の音を聞きながらの登山は楽しかったですね。時間的にはそんなでもありませんでしたが、運動しての充足感があったのは久しぶりです。

 そして山頂。4号路はメインルートではないようで人もまばらだったのですが、さすがに登ってしまうと人がいっぱい。自分も山の反対側から見下ろしてのんびり。

 帰りはメインルートである1号路から下っていきます。途中に薬王院やら浄心門やら、参拝ルートとしての機能もあって飽きない道でした。奉納者の札にあった「八王子市 わらしべ長者」さんのことがすっごく気になったぞ…。帰りは30分ちょっとでケーブルカーの高尾山駅まで下れました。

高尾登山電鉄ケーブルカー(高尾山〜清滝1.0km)


 そして乗りつぶし的にはメインイベントである高尾のケーブルカー。駅前は壁サークルを思わせる長蛇の列が。なんとか一本待ちは回避して乗り込みます。

 動き出したらいきなり31度41分の最急勾配区間。ジェットコースターの落ち始めを思わせるような間隔に、自分も周りもびっくりでした。そこからはスピードも落ち着いて、見下ろしながらゆっくりとケーブルカーが下っていきます。無事に山頂登山を果たした充実感と共に下山しました。
 その後は最近京王がぷっしゅしている高尾の冬そばということで鴨南蛮そばを食べて撤収。都心からのアクセスは抜群で、3時間ほどで登山気分を味わえるいい場所でした。人気の観光地になっているのも納得ですね。

私鉄乗車記録

  • 今回乗車キロ数:23.2km
  • 通算乗車キロ数:3961.2km
  • 私鉄未乗キロ数:3544.1km