乗り潰しの旅12/29 〜名鉄を縦横無尽に駆け抜けろ〜

 前日の夜は豊橋のホテルで一泊。この日も朝暗いうちに出発して、東海道線蒲郡まで。そこから名鉄一日乗り放題切符を使って、名鉄を時間の許す限り駆け抜けるプランでした。

名古屋鉄道蒲郡線(吉良吉田〜蒲郡17.6km)


 まずは蒲郡から吉良吉田までのワンマン単線区間。まだ日も上っていない早朝で人は少なかったですが、平地の海沿いを駆け抜けていく路線でした。

名古屋鉄道西尾線(新安城〜吉良吉田24.7km)


 吉良吉田駅で西尾線へ乗り換え。駅の構造がなかなか面白かったです。西尾線名古屋本線への直通運転も多く、単線区間もありながら立派な通勤路線。西尾市内に入ったあたりから、通勤ラッシュっぽくなってきました。

名古屋鉄道築港線(大江〜東名古屋港1.5km)


 この日の旅程を決める上でキーポイントになったのが築港線。全国に時折ある港へ行く短距離路線と同じく、午前中と夕方しか電車がありません。時刻表もこんな感じ。

 乗って行った先の東名古屋港駅は、港に隣接するわけでもなく倉庫地帯の一角といった感じでした。

 そして大江駅まで折り返してきたら午前の列車完売しました!

名古屋鉄道常滑線(神宮前〜常滑29.3km)

 築港線を折り返してセントレア行きの列車へ。この辺りは名古屋への通勤圏内という感じでした。そのまま空港線まで直通します。

名古屋鉄道空港線常滑中部国際空港4.2km)


 セントレアができて延長された部分です。中部国際空港駅はホームドアもついていて、さすがに新しくて綺麗でかっこ良かったです。

 駅もきれいで電車も揃ってて楽しい駅でした。駅近辺は広大な空き地が目立ってきますが、常滑近辺の車窓はINAXの看板ばっかりでしたね。ここにAmazonの物流倉庫もできるとか。

名古屋鉄道河和線太田川〜河和28.8km)


 太田川まで戻って河和線へ。河和の方は以前、JR武豊線に乗った後、フェリーに乗って鳥羽へ向かったときに乗っていたので富貴まで。ここで名鉄といえば個人的にこの車両という印象のある、傾いてシートが固定されている古い車両に出会いました。

名古屋鉄道知多新線(富貴〜内海13.9km)


 富貴から先は一気にローカル線っぽさが増し、山を突き抜けてまた平野に戻り、知多半島の先端の方へ。終点の内海駅前は南国ムードになっていました。南海の海沿いの路線に乗ったときの印象と似ていましたね。

名古屋鉄道犬山線枇杷島分岐点新鵜沼26.8km)


 内海からは一気に犬山どころか新鵜沼まで駆け抜けていく直通列車へ。これぞ私鉄という優等列車による高速運転は気持ち良かったですね。途中で名駅を過ぎ、枇杷島の分岐点から犬山線へ。この辺りの沿線は典型的な通勤路線といった感じで、名古屋の栄えた街並みからベッドタウンへと流れていきました。

名古屋鉄道各務原線名鉄岐阜新鵜沼17.6km)


 愛知から岐阜へと、各務原を経由してまたがる路線。乗客が多く、ひっきりなしに入れ替わっていた印象の路線でした。直接名古屋につながってるわけでもなく両終点から名古屋へ直通している路線なのですが、本数も多く活気ある路線でした。

名古屋鉄道広見線(犬山〜御嵩22.3km)


 犬山から新可児までは普通の通勤路線を郊外まで伸ばした感じでしたが、新可児から御嵩までは2両編成が単線で行ったり来たりする完璧なローカル路線に。

 客の数も寂しく、名鉄の中では一番ローカル感がありました。沿線に乗って残そう的なのぼりが立っていたのがまた、危機感を煽っていました。

名古屋鉄道小牧線上飯田〜犬山20.6km)

 犬山から名古屋市営地下鉄へと繋ぐ通勤路線。とはいえ、犬山から小牧までは単線も織りまぜながらでした。小牧から先は高架を走ってベッドタウンな沿線の風景になっていました。乗客は増え続けてる、活気ある路線のようですね。

名古屋市交通局上飯田線平安通上飯田0.8km)

 小牧線を地下鉄へ繋ぐ、1駅分だけの地下鉄区間。これができてアクセスの利便性が向上して、小牧線の需要も増したのでしょう。地下を0.8kmだけ走るので印象については全くない。直通ばっかりだし。

名古屋鉄道瀬戸線(栄町〜尾張瀬戸20.6km)


 その後は地下鉄で栄まで出て、瀬戸線へ乗り換え。栄の地下から発車し、名古屋市の市街地を西へ西へと進んでいく路線ですが、大半が高架で栄えた町並みを眺めながら進みます。

 個人的には乗りながら、名古屋の街並みは結構大阪と似てるなーなんて思いながら眺めていました。

名古屋鉄道三河線(猿投〜碧南39.8km)


 愛知環状鉄道線を経由して豊田市で晩ご飯を食べました。豊田市駅前だけいきなり栄えていてトヨタパワーを実感し、乗り潰しを再開。

 まずは猿投までのローカルな単線を進みます。こっちはその先が昔廃線になった路線で、徐々に駅の周りが寂しくなっていく印象でした。ただ、乗客はなかなか。

 折り返して知立駅へ。こちらはいかにも私鉄のターミナル駅な雰囲気が素敵でしたね。近鉄を思い出しました。ここから碧南まで進みます。

 知立〜碧南間については、海へ向かうこともあり平坦な路線でした。沿線には適度に住宅が並んで、帰りのラッシュの時間でもあり混雑。本線との直通運転はあまりないですが、立派な通勤路線でした。

名古屋鉄道津島線須ヶ口〜津島11.8km)


 その後は再度名古屋本線に戻って、名駅から弥富行きの列車に乗り、津島線尾西線を攻略に向かいます。かなり乗客も多く、名古屋への通勤路線といった感じでした。須ヶ口駅から先はやや客も減りますが、それでも車両は立っている客でいっぱい。路線図だけ見てるともっとローカルかなと思っていたので、意外な印象でした。

名古屋鉄道尾西線(弥富〜玉ノ井30.9km)


 そして津島から弥富へ行き、尾西線を橋から羽島で駆け抜けます。まずは津島〜弥富区間。ここは一気に客足も減って、手前の津島線と比較するとかなり寂れた感じでした。JRや近鉄にアクセスの足を取られているのかもしれません。終点の弥富駅はJRと一体型。折り返しの列車の乗客は5人程度でした。
 津島まで戻り、一宮行きに乗ります。この区間はもう終電だったこともあり、客は10人もいません。一部区間では自分一人だったことも。あまり代わり映えのない暗い車窓を眺めながら、淡々と一宮を目指します。一宮手前ですれ違う列車には、そこそこ飲んだ帰りのサラリーマンがいました。

 そして最後は一宮から玉ノ井までの区間。ここもワンマン2両で進みます。終電でもあって客足はまずまず。この区間の駅は間に3駅だけ。あっと言う間に玉ノ井でした。

 以上のルートで長い名鉄の旅を終えました。岐阜羽島から豊橋へ抜けるルートに沿って、未乗区間を残しているので、あと1度のチャレンジで名鉄の制覇はできるはずです。とはいえ、一日乗り続けても100km弱残ってしまうのは長い。これぞ中京圏の誇る私鉄というスケールを感じさせてくれました。

私鉄乗車記録

  • 今回乗車キロ数:363.2km
  • 通算乗車キロ数:3828.2km
  • 私鉄未乗キロ数:3677.1km