乗り潰しの旅12/28 〜静岡県を駆け抜けろ〜

 正月休みのタイミングで、実家には入れてもらえなかったんですが関西へ行くことになり、二日がかりで私鉄乗り潰しを進めてきました。初日は18きっぷ東海道線を西へ西へと進みながら、脇に出ている路線を片っ端から乗ってきました。

伊豆急行(伊東〜伊豆急下田45.7km)


 まずは熱海まで出て、伊東線から伊豆急を攻めます。今回大当たりだったのがこのリゾート21車両。先頭はパノラマシートになっており、間の車両も海が見えるように横向きに座席が設置されていたりと至れり尽くせり。ゆったりシートで快適な環境で、なんと特別料金なしの普通車両。神がかっておりました。

 伊豆急の車窓は、同じく太平洋側の半島の外房線と似ていた印象。海沿いではありますが山が険しく、トンネル中心にその合間で海といった感じでした。午前中だったので、東に見える太陽が気持ちよかったですね。

 終点の伊豆急下田まで一時間ちょっとの旅で、そのまま抜けるルートもないので折り返し。

 下田駅で買った焼き金目鯛寿司は、油が乗りまくって絶品でした。

伊豆箱根鉄道駿豆線(三島〜修善寺19.8km)


 熱海まで戻ってから、再び東海道線で三島まで進みます。三島から乗り込んだのは伊豆箱根鉄道駿豆線伊豆半島の反対側を進む路線です。こちらは乗客が多くて大変賑わってました。三島近郊は乗客も多く、沿線も住宅地が並んでおり、なかなか活気がある路線でした。

 乗り放題の切符がなかなかおしゃれデザイン。ペラペラなんですけどね。

 修禅寺まで行って、これまた三島まで折り返します。

岳南鉄道(吉原〜岳南江尾9.2km)


 三島からはまたまた東海道線で吉原まで。今度は見るからにローカル線だと主張する、岳南鉄道になります。

 手書きの時刻表に、硬券の乗車券、ハサミの切り口までも隙のないローカル線です。乗客も10名程度で吉原を出発し、列車は工場地帯の中を縫って駆け抜けていきます。工場自体は稼動しているようでしたが、完全に車社会になっているようで、吉原までしか出られない鉄道の利用者は乏しいですね。

 終点の岳南江尾駅も、実に歴史を感じさせてくれる駅舎がありました。

 そして次の列車の案内板の味わい深いこと!現状の運行体制ではこの矢印がひっくり返ることは、ほとんど無さそうな気がします…。 

静岡鉄道静岡清水線新静岡〜新清水6.4km)


 吉原まで折り返してから再度東海道線で、今度は清水まで行きます。清水駅から、静岡鉄道の新清水までは徒歩で10分弱。商店街のアーケードの下を歩きながら向います。

 静岡鉄道については、静岡の誇る草薙球場へのアクセス路線であり、草薙駅から県総合運動場駅、新静岡駅といった区間は乗車済。今回は新清水から草薙までとなりました。実に地域に密着した路線で、本数も10分以下の間隔であり、乗客も多く理想的な地方路線です。

天竜浜名湖鉄道掛川新所原67.7km)


 草薙駅からは掛川までまたも東海道線で駆け抜けます。掛川からは天竜地域から浜名湖大回りをする天竜浜名湖鉄道へ。途中の西鹿島駅で、一旦遠州鉄道を往復するという流れです。掛川では乗客も多くて立っている人も多かったのですが、天竜区手前辺りまでですっかり降りてしまい、そこからは真のローカル線といった雰囲気に。
 西鹿島駅で列車待ってる時の寒かったこと寒かったこと…。西鹿島から先は、乗客は常に3人前後をキープ。淡々と平地を駆け抜けていく印象で、夜ではさっぱり代わり映えのない印象しか残りませんでした。

遠州鉄道(新浜松〜西鹿島17.8km)


 西鹿島から新浜松まで往復してきましたが、こちらは浜松を中心とした通勤圏を支える、活気あふれる路線でした。新浜松駅なんてこの駅ビル一体型のかっこ良さです。

 新浜松を出るときには客もいっぱいで、徐々に途中で降りていく感じで、典型的な通勤路線でしたね。平日の夜だったこともあり、ライフスタイルが伝わってきました。

 そして終点の西鹿島駅は実に気合の入ったイルミネーションが。こういった地方を支える私鉄はいいですね。

私鉄乗車記録

  • 今回乗車キロ数:164.8km
  • 通算乗車キロ数:3465.0km
  • 私鉄未乗キロ数:4040.3km