3/4 巨人−楽天(読売ジャイアンツ球場)

 いよいよ3月!関東に野球が帰って来ました。今年も教育リーグから、生観戦の半年が始まります。空は曇っていてクソ寒かったのですが、やっぱりナマで見る野球は最高ですね。

一足お先に球春到来 G4x-3E


 教育リーグということで客足もまばら。イースタンではなかなか陣取りにくいバックネット裏を確保することができて、観戦環境としては言うことなしでした。さらに投手中心にかなり豪華なリレーが展開され、行って良かった試合でした。

 楽天の先発は昨年途中から怪我で棒に振った美馬学。初回は無難に抑えていたのですが、二回に入って球が浮き始めて四球で塁を埋めたところを痛打されてしまい3回1失点。2回以降はアウトでも芯で捉えられたボールが多かったのは気がかりでした。

 そして二番手でマウンドに上がったのはこれまたお久しぶりの永井!大いに期待したのですが、130km台後半までしかストレートは出ず、変化球も決まらない苦しいピッチング。鬼屋敷にセンターオーバーの2点タイムリーツーベースを浴びるなど2回2失点。でも、永井の場合は投げられただけ収穫だったのではないでしょうか。

 三番手には最近テスト生から育成として採用されたハウザーが登板。左のサイドから勢いのある直球を投げ込み、特に左打者は非常に打ちにくそうな素振りをしていました。無茶な内角のボールに手を出すシーンも度々見られ、左キラーとしては戦力になるかもしれません。右打者はある程度対応できていましたが、2回を1安打のみ。四球も出さず、この日の大きな収穫だったのではないでしょうか。
 一方、巨人の先発は楽天と巨人の外国人スカウトが競合したといういわくつきのマシソン。初回は無難でしたが、二回は枡田にデッドボールを当て、三回は四球2つから楽天の走塁ミスでの2アウトに救われる始末。数字だけ見れば3回無安打ピッチングですが、内容は酷いものでした。次にはゴンザレスが投げましたが、そこで光ったのが二年目の榎本。ゴンザレス相手にきっちりと捉えたヒットがセンターとライト方向に2本。去年の成績は、フロックではなさそうですね。続いて投げたのは懐かしの朝井。豪快になったフォームから力のある投球でピシャリと抑えられました。
 ゲームが盛り上がったのは最終回の攻防。巨人の林イーハウからデッドボール、バントでチャンスを作ると、代打に立ったのは…。

 背番号99となってしまった河田!河田贔屓としてはドキドキしながら見守りますが、結果はフォアボール。河田が出てくるとこのパターン多いんだよなぁ…。しかし続く小関がタイムリーを鮮やかに放ちます。二点差となったところから四球四球死球で押し出し2つ。林は見事な自滅でした。同点の一死満塁でピッチャー交代のコールに。

 そして登場したのはなんと辻内。どんなもんかいなと見守っていたのですが、辻内いいんです。直球は144km出ていて、特に外角低めへのストレートの制球がこの日は素晴らしかった。後続の榎本、小斉を連続三振で仕留める姿には、関西の四天王の風格すら思い出してしまいましたね。今年の辻内、注目したいです。
 そして九回裏。八回から登板していた有銘が続投しましたが、こちらの内容は散々。最後は加治前のサヨナラ三塁線ギリギリで打球が止まる内野安打での幕切れ。なんとも締まらない初観戦試合となりました。見所があったのは、榎本とハウザーくらいでしょうか。とはいえ、久々に野球を見れたので、実に気持ちよく家路に着くことができました。約四ヶ月ぶりの生観戦、楽しかったです。
 いよいよ来週からはオープン戦も本番モードへ。まずは倉敷へ遠征してくる予定です。

観戦成績