金月真美さんのスペシャルイベントに行ってきた

 ライブイベントに行く人は皆、自分の原点と言えるイベントがあると思います。自分にとってのライブの原点は金月真美さん。2009年以来二年ぶりのイベント実現ということで、同窓会のような感覚で行ってきました。変わらないことがどれだけステキなことか、教えてくれるイベントでした。

6/12 金月真美 Special Event 2011 〜マミちゃんといっしょ〜@BEE HIVE


 スペシャルイベントとしか事前には知らされず、どんなイベントなのか、ライブどれくらいやるのかも不明という手探り状態の中、到着した場所は到底ライブハウスには見えないラーメン屋であった…。「Ramen with Music」という表記がさらに謎度をアップさせます。ちなみに検索すると食べログが先に出てきます。しかも妙に評価は高いです。どういうことなの…。周辺な六本木の奥地の閑静な住宅街であり、場違いな感じで自分を含めたおっさん共が待つ異様な光景でした。そして会場に入ってみると、実にきれいな小規模なライブハウスが地下にあってビックリ。椅子ありの会場はMAX60名。自分の整理番号は40番台と、結構ギリギリでした。全盛期から10年以上経っていますが、まだまだこのサイズのハコなら即日完売できるのは凄いですね。客層はいつも通り、自分たちが一番若いゾーンではないかという感じ。しかし皆、それでも飛べるのです。
 冒頭の注意で久しぶりに「ハイ!真美さん!」のコールを揃えて懐かしい気持ちに浸りながら開演。"Mana"で始まった次に、"僕らの時代"が来て皆スタンドアップして臨戦態勢に。スタンドマイクを回しながらの熱唱に、いきなりスイッチが入りましたね。何年立っても「フォエーバー!」のコールはしっかり揃います。その後もライブパートが続きますが、懐かしい曲を歌いますと言って始まったのが、"ただ声が聴きたくて"と"告白"という、もう15年以上前になる名曲たち。当時の思い出が色々頭に浮かびましたね。真美さんの曲は高校時代の自分の青春でした。"Lonely rain"あたりも懐かしくて、すっかり浸りながら聴き入ってしまいました。
 そして面白かったのがゲストとしてやってきた、真美さんのフラ仲間だったらしい、保育エンターテイメントユニットとでも表現すればいいのでしょうか、ケロポンズケロちゃんケロちゃんが演奏して真美さんがフラダンスを披露するステージなのですが、観客巻き込み型のステージを得意とするケロちゃんの完璧な煽りにより、「くらげ〜ひとで〜うみうし〜」と合唱しながら、フラダンス風の謎の踊りを一緒にする観客達がそこにはいた…。中間管理職のような集団が笑みを浮かべて踊るこの空間はカオスでした。自分も楽しく歌って踊ってたのですが。声優イベントと保育イベントという、普通交わるわけのないイベントが交差して、実に面白い時間でした。こういうフリーダムさはいいですね。
 その後は事前アンケートを使ったトークコーナーに。「真美さんで一番好きな曲は」などのアンケート結果を、クイズ100人に聞きました風に当てていくコーナーと、「真美さんに言ってもらいたいセリフ」の実演コーナーでした。アンケートは深く考えずにふと浮かんだ内容を書くタイプなのですが、言ってもらいたいセリフに藤崎詩織の名台詞「噂になると恥ずかしいし…」と書いたら、見事に選ばれて読んでいただけました!ごちそうさまでした!さらにはサービスで、バッドエンドの名台詞「あなたと幼なじみってだけでも嫌なのに」もいただき、大変満足いたしました。場内も大盛り上がりだったので、いい仕事ができました。
 そして最後は駆け抜けていく名曲ラッシュ。"あなたが想うよりずっと"に"もっと!モット!ときめき"など、全力でぶっ放して飛びまくり。いい汗かきましたホント。自分にとってのコール、ジャンプの一番の原点は真美さんなので、10年以上経ってもまだ生で聴いて盛り上がれるのは、本当に幸せなことです。その後一旦終了してアンコール。お約束中のお約束である"Love is the one thing in your life"の合唱、"二人の時"と名曲をやってフィナーレでした。
 真美さんのイベントは2009年以来で、その前は2007年だったか。正直言って次があるかもよく分からない状態での、貴重な時間でした。そんなこともあり、会場内の熱気が収まらず、誰一人会場を後にせずコールをしていたら、サウンドのスタッフのかたが"二人の時"をもう一度流し始める大サービス!計画にないダブルアンコールが実現しました。素晴らしい一体感だったと思います。その後もなんとなく帰りづらい雰囲気が場を支配しており、観客の誰かが「誰か締めてくれー!」と言ってようやく三本締め、解散となりました。名残り惜しい気持ちになるイベントでしたね。
 観客も60人と少なく、距離感も本当に近く、何度も目も逢いますし、とても一体感のあったイベントでした。昔を思い出してしまう懐かしい名曲に浸れたステキな時間だったのですが、このイベントに10年以上前から金月真美丹下桜のライブとなると一緒に行っている悪友三人組が、皆で揃って行けた点も良かったですね。変わらないからこそ、良いことがある。それを強く実感したイベントでした。次がいつなのかはさっぱりわかりませんが、必ず最後の時まで参加したいと思います。