東京ゲームショウ・アイドルマスター2ステージに行ってきた
行く前は、まさかこんなことになるとは思っていなかった…。巷では9・18事件とまで言われてしまっているアイドルマスター2のステージを、しっかり見に行ってきておりました。その感想と、アイマスとの今後のつきあい方について考えさせられたので、まとめておきます。
ステージが始まるまで
わざわざサポーターズチケットをオークションで落札して、さらに始発で出発するという念の入れよう。自分の受付番号が700番手前で、座れた席は前から300番くらいの9列目。早朝からサポチケ握りしめて並んでた人は半分弱がアイマスステージに行ってたような計算。入場してからはまずはアイマス2の試遊台へ。もうプレイするには二時間以上待ちの状態だったので、プレイしてる人を最前列から15分位眺めてました。この時の印象は一言、すげぇ。センシティブトゥーンすげぇし響も真美も可愛いしゲーム部分もまずまず面白そうだしこれは凄いゲームになるぞ、試遊台じっくり見れて来て良かったー、とか大興奮でしたよ。
そして運命のステージが始まる
適当に場内で暇を潰した後、いよいよ待望のアイマス2ステージへ。そこでの流れや内容については、ニコニコにアップされていた動画を見てもらえればと。ここでは、その時現場にいて感じた雰囲気だけ書いておきます。- Jupiterが出るまでは普通にいつものアイマスイベントの流れ。
- JupiterのPVが流れてからは、皆どう反応して良いのかわからない状態。サイリウムを振っていたのは見えた限り左前の一団だけ。
- その後は声優さんも明らかに会場が引いてしまっている様子を見て、進行に困り果てていた。
- 坂上Pが竜宮小町プロデュース不可を宣言した瞬間は、会場では全く何の反応もなし。多分皆凍りついていた。
- それからは誰の煽りに対するレスポンスも、一歩遅れる始末。あさぽんの煽りにすらついて行けない会場。
- 各所で物議を醸している若林神のあいさつの時、はっきり目は滲んで見えた。
- イベント終了後は、動画の通り、ほとんど言葉もなく全員が静かに会場を後に。
- もちろん、アイマス最高コールなどあるわけもない。
- バンナムブースでアイマスタイムズ号外というビラが配られていたが、行ったらすぐに貰えた。
こんな状況であり、動画を見ての各所の反応は概ね現場の状況と合っていると思います。自分自身、亜美真美派としての悲願であった同時プロデュースの可能性が絶たれたことと、若林神の涙の衝撃が強すぎて、Twitterに「さて、亜美プロデュース不可と若林神の涙が消化しきれんのですが」と書くのみ。待望のぬーぬーセンターのステージが見れたというのに、なんともブルーな気持ちで、口直しに行ったラブプラスアーケードでさらにしょんぼりして、会場を後にするのでした。
今回の発表の問題点と個人的見解
各所で色々まとめられていますが、問題点は以下の4点でしょう。個々であれば、多分ここまでの拒絶反応は出なかったはず。この全てが一日で吐き出されたからこそ、アイマスクラスタは迷走の旅へ出てしまったのです。それぞれに対して、自分なりに考えた見解をまとめておきます。
亜美が使えないというのは、竜宮小町のPVでの亜美の動きに心底ワクワクしてた身には、十分にショックではありました。ただ反対ではあるが、許容範囲。これが完全に失敗であったかという点は、正直言って実際にゲームをやってみないと判断はできないと考えてはいます。
- 男性アイドルグループ「ジュピター」の参戦
嬉しくはないが、許容範囲。ただしライブ参加は勘弁して欲しいなという印象。けいおんに男キャラが乱入したようだという例えを見て納得したわけですが、男キャラが出て良くなることは思い浮かびません。あと、個人的には男ボーカルの曲はまず滅多に聞かない人なので、率直になんで女キャラにしなかったの、とは思ってしまいます。ただ、ビッチだNTRだという反応はあまりなし。元々アイマスって、恋愛ゲームというよりはプロデューサーとして見守ることがメインだと思うので。
- シングルCD「The world is all one!!」において選抜レース開催
これはホントやめて欲しかった。贔屓のキャラは亜美真美と響な自分ですが、どっちが選抜に選ばれたとしても、もう一方がステージの上でしょんぼりする、そんなシーンを生でなんて見たくないの一言。元々キャラ毎の人気で争わず、それぞれのファンが独特に掘り進めていくスタイルが定着しているアイマスにおいて、団結をテーマにしながらわざわざ和を乱すギミックを加える必要は、全くないと思います。
- オンライン対戦の廃止
一番ショックだったのはここ。自分がアイマスにのめり込んだのは、キャラや楽曲の魅力ももちろんだが、アーケード版でのオーディションのゲームシステムが最高に面白かったこと、そこに尽きています。あのシビアなプレーヤー同志の戦いがあったからこそ、絶対にこのアイドルをAランク、Sランクまで育ててやるんだという執念が燃え上がっていたわけで。今回は全く新しく開発するので、この肝のオンライン対戦のゲームシステムをどう組み上げてくれるのか、そこを一番楽しみにしていました。それが個々にクリアしていくだけのシステムになってしまうとは、「ゲーム」としての期待度はすっからかんにはなりました。
以後新たに出てきたアイマスステーションやCDの問題については、既に完全炎上状態で、何が飛んできても燃えてしまう現状だからこそ燃え上がってしまったのかな、という気がしてます。各所で団結の歌詞で真美派死亡とか書いてますが、個人的には真美は「彼氏も欲しいけど」くらいは言ってこれっぽっちも不思議はないキャラだと思います。ただ、団結2010での雪歩パートについては、作ってる方が調子乗っちゃってるなーという印象は強いですが。
表立った問題についてまとめてみましたが、個人個人がこういった問題に対して向き合わなければならない状況になっており、その回答も人によって違います。アーケード時代からのアイマス仲間と楽しくこれまでやってきていたんですが、周囲でもこれまで通りにライブに行くつもりなのは自分ひとりになってしまいました。
アイマスってコンテンツはシナリオの細部を作りこんでいないからこそ、コミュニケーションによって発想や想像が大きく広がったのが、ここまでのブレイクの最大要因です。ニコニコなんてその最たるものです。ですが、そこに敢えて枠をいくつも嵌めてきてしまったので、人によってはこれまでと同じ向き合い方をすることが非常に難しい状態になっています。個人的にはこの、「これまでの仲間と同じ目線で楽しめない」問題が一番重たいですね…。
これからのスタンス
ざっと自分なりの考えをまとめてみましたが、当面の結論は以下のような感じかなと思っています。- ゲームをやって判断したいので、ゲームは発売日に買う
- アイステ等ラジオも聞く
- CDは欲しいものは素直に買う
- 1/10のライブは何としても行く
これは個人の性格の問題でもありますが、自分が即座に動いて物事が好転するわけでないことについては、良くも悪くもすんなりと状況を飲み込むタイプなので、こうなりました。良く言えば状況に対応するタイプ、悪く言えばすんなりと諦めるタイプなので。今回の発表に納得してるわけでもなく、オンライン廃止など致命的な部分もあったのでゲームが楽しみだ、というわけでもないのですが、まだアイマス全体に対して匙を投げる程の必要はないだろう、という気持ちです。あとは自分がどれくらい順応していけるのか。もうちょっと行く末を見守っていって、もし本当にダメになったらそこで投げればいいし、対応できればこれまで通り楽しんでいけばいいでしょう。
そして何より、今回のステージを見て強烈に頭に残ったのは、多分初めてであろう会場からの寒い反応に対して、声優さんらが非常に進行に、そして言葉を出すのに苦しんでいる姿でした。赤羽会館のアーケード稼動後一回目のイベントから行っていますが、あんなに過酷なステージは記憶にありません。あんな若林神の姿なんて、誰も見たくなかったはずです。そして一部のメンバーは、この作品で今後のキャリアが懸かっている部分もあります。それを制作者サイドの失敗でフイにしてしまうなんて、あんまりじゃないかと思ってしまいます。個人的にぬーぬーを応援していることもありますが、これまで作品を愛して一生懸命にステージを創り上げてきた声優さんらを思うと、ここでアイマスを見捨てるわけにはいかんよな、と思うのです。
長文を延々と書いてきましたが、当面は賛成反対のどちらのサイドにものめり込まず、自分の興味のアンテナに素直に従ってアイマスコンテンツと付き合っていきたいなと思います。