10/29 ヤクルト−巨人(明治神宮野球場)

 せっかく関東でクライマックスシリーズをやってくれ、さらにヤクルトのファンクラブに入っているのでチケットも買えるならば、そりゃ見に行くしかないじゃない。クライマックスシリーズファーストステージの第一戦に行って来ました。

この一戦に賭ける気持ちの強さ S3-2G


 この日はまったり観戦モード。ヤクルトファンとソフトバンクファンと楽天ファンの自分で内野席に陣取りましたが、これがかなり前でなかなか良い場所に。ブルペンの待機場所の上の辺りで、ブルペンの投手運用が分かりやすい場所でした。

 そういえば、昼間は六大学野球早慶戦が。そんなわけで、内野の上のフェンスには両チームの応援ボードがそのままに。この中でプロ野球をやるのも新鮮な光景です。

 審判のラインナップが発表された時に衝撃走る。CSなので線審ありなのですが、なんと目の前にあの栄村が…。ガムくちゃくちゃしながらのジャッジでした。線審ならあまり問題はなかったのですが、この後三塁→本塁と侵略を続けていくのでした。おおぅ…。

 この日はヤクルトファンが本当に入っていました。10年前、近鉄との日本シリーズの時にはレフトスタンドから観戦していたのですが、その時よりも入っていましたね。しかも外野席が全席指定で売られていたため、いつも以上に声出し応援をするゾーンが広いのです。それにより、声量もよく出ていました。こういったホームの空気を作れる順位でフィニッシュできたことは、特にヤクルト巨人という組み合わせを考えると、大きな意義があったと思います。
 試合の方はヤクルト館山、巨人澤村の投げ合い。状態そのものは館山の方が悪かったと思うのですが、得点圏にランナーを何度も背負っても、最小の1失点で凌ぐ粘りのピッチング。ここぞの集中力が光りました。そして澤村に序盤に飛ばしすぎたツケが出てきた5回に2死から一気の三連打で同点に追いつき、澤村を引き摺り下ろした6回にエラー絡みから勝ち越します。立役者はレギュラーシーズンでは脇役だった森岡に藤本というのが、勢いを示していました。いい試合です。

 そして何よりこの試合のMVPは村中でしょう。度胸満点の3回2/3をソロ一本に抑えるピッチング。特にテンポの良さと四球を出さないコントロールが素晴らしかったです。シーズン終盤には調子を落としていた村中を、ここぞで巨人戦用のジョーカーとして使ってきた小川采配は見事でした。今回のCS全体で、小川采配は誤りもありましたが、終始攻めの采配に徹して、後悔しないように動き続けていました。そういったこのステージに賭ける気持ちが、結果に出た部分はあったと思います。
 CS独特の選手起用、緊張感、雰囲気。大変満喫できました。質の高い野球を見れた満足感と、ここにひいきチームがいない寂しさを感じながら、今年の最後の野球観戦は終わりました。

観戦成績

  • 今期39試合目