9/2 ロッテ−楽天(QVCマリンフィールド)

 今年のマリンでの最後の試合となる三連戦。ぬるく蒸した風が吹き荒れ、最終カードとは思えない熱さの中での試合でした。

外野席で迎えるホームランという魔力 M3-6E


 到着した時には3回裏で2点ビハインド。先発が塩見とあり、どうしても負けたくない試合だったのですが、到着してすぐの応援である4回表にミラクルが。フォアボール、デッドボールで迎えたチャンスにバッターガルシア。上野の投球を完璧に捉えた打球は、右のホームランバッターらしい大きな大きな放物線を描き、ゆっくりとレフトスタンドに着弾。いきなりの逆転3ランホームランは衝撃的でした。チャンスでホームランという、最近の楽天ではまず見られない得点パターンであることに加え、その弾道が高く大きく美しく、スタンドで入れ入れと叫んで叫んでホームランになるという統一球ではなかなか見られない打球だったのが素晴らしかったです。右打者の大きな放物線でのホームランは大好きなので、久しぶりに充実感たっぷりの打席でした。
 その後もツーベース、バント、犠牲フライで追加点と優等生的な攻撃陣。塩見も状態そのものはよくないのは明らかながら、気力で持ちこたえて1点差をキープ。悪いなりでも格好を付けれるのがこの選手のルーキー離れした点だと思います。9回には待望のダメ押し点が、これまた犠牲フライを絡めて2点入ります。いつになく、強いチームがやるような試合運びに、レフトスタンドも「うそ」「なんか強い!」と大盛り上がりです。
 最後は小山が3点リードから二死満塁のピンチを招くエンターテイナーぶりを発揮しましたが、最後はしっかりと締めての勝利。鮮やかな逆転からダメ押し点も続き、先発陣はしっかりと悪いなりに踏ん張るという、強いチームの野球がしっかりとできた貴重な試合でした。

 ちなみにこの日は雨が続いていたこともあり、9021人という大変寂しい観客動員数。いつもは元気なライトスタンドも、このまばらな客入りでした。楽天側も、何か昔を思い出してしまうようなこじんまりとした応援席でしたね。

 しかしそんな中、気仙沼の中学校からの修学旅行生が駆けつけていました。9回表にはレフトスタンドから頑張れコールを送ったところ、喜んだ反応が返ってきました。こういった時だからこそ、いい思い出になりそうな試合ができてよかったものです。

 そして気になったのは試合終了後のグラウンドウォークなどの企画をまとめたロゴ。どことなく、見たことのあるようなデザインな気が、するんだ…。

観戦成績

  • 今期31試合目(楽天戦観戦成績:9勝12敗2分)
  • 次回 9/4:QVCマリンフィールド ロッテ−楽天