7/20 日本ハム−楽天(東京ドーム)

 そしていよいよやってきたダルビッシュVS田中将大の大一番。台風の接近にも関わらずチケット完売。満員の内野立ち見。4万人以上が見守る中の期待に違わぬ投手戦に、東京ドームが燃えた。

至高の対決、四球に散る F3-1E


 この日もサマータイムを活用して試合開始前に東京ドームへ。なんと既に当日券売り場のシャッターが閉まっているという、パ・リーグの試合としてはちょっと考えられない異常事態。最終的な観客数はなんと44,826人。よくぞ入ったものです。到着時には既にライトスタンドは立ち見の案内が出ていました。

 レフトスタンドから見たこの日のスタンドの様子。二階席の座席については若干空きがある状態ではありましたが、日ハムの主催試合としては驚異的な集客力でした。球場の外では他球団の応援グッズを身につけている人もいました。球団・リーグの垣根を超えて注目された試合でしたね。
 そして試合ですが、1回は両者さすがといった印象の立ち上がり。しかし2回、楽天がまたも山崎のツーベースを足がかりに、謎のバント失敗もランナー死なず状態からヒットと繋いで、1死一、三塁の大チャンス。ここでなんとこの日スタメンの横川が鮮やかにセンター前に運んで、ダルビッシュから先制点をもぎ取ります。横川が打ったことがまた格別に嬉しい1点でした。しかし田中も4回裏、突然のストレートのフォアボールから、牽制悪送球でピンチを広げて、ダルが投げれば打つ中田にタイムリー。そして稲葉には内角の難しい球を完璧に捌かれて、ライトスタンド一直線の打った瞬間に分かるホームラン。あっという間に3点を奪われてしまいました。これは上手いことしてやられましたね。
 そこからは両者の意地のぶつかり合う投手戦に戻り、楽天の5イニング連続三者凡退もあって高速に進みます。最後まで両者譲ることなく、3-1のまま終了。実に見応え充分の投手戦でした。ダルビッシュを生で見るのは久しぶりでしたが、どうやったら打てるのと言いたくなるボールが随所に見られ、負けたんですが見ていて凄いなと感心させられました。見る者を惹きつけるピッチングだったと思います。一方の田中も崩れたのはあのイニングだけ、よく頑張って投げてくれました。
 序盤はかなりのフラッシュが焚かれたりして、いつもと違う雰囲気だったのですが、途中から観客も引き込まれてフラッシュも減り、じっと至高の投手戦を見守るような雰囲気に。2時間23分の短い試合でしたが、とても濃密な時間を過ごすことができました。いい試合でした。
 そしてこれでとうとう今年の楽天戦観戦成績が10敗目。うち東京ドームで5戦全敗です。来年こそは、勝ちたいですね…、一つは。

観戦成績