5/13 ロッテ−楽天(QVCマリンフィールド)

 関東・平日・ナイター!ようやく関東に当たり前の楽天戦が帰ってきました。久しぶりの方々と挨拶をしながら、ゆとりのある外野席で夜風を受けながらの観戦。やっぱり、ナイターは良いものです。

これぞパの誇るエースと4番対決 M1-1E


 久しぶりのQVCマリンフィールドでのナイターは、田中、成瀬というエース同士の意地と4番のプライドがぶつかり合う、実にパ・リーグらしい素晴らしい試合になりました。こういった試合を生で見られることは本当に幸せなことです。

 球場に到着したのは仕事を終えてからで6回に入ったところ。いきなり花火が上がって出迎えてくれました。そしてスコアボードを見上げたら、ロッテのヒット数に0の文字が。あのガトームソンの呪いをようやく断ち切れる日が来たのかも、とワクワクしましたね。

 この日が節電ナイターとしての初めての試合。外野スタンドから見える景色としては大きな代わりはなかったのですが、照明灯が間引きされていたり、端っこはまとめて消されていたりと、電力削減を果たそうという工夫が感じられました。プレー上も大きな支障はなさそうでしたので、この方式で上手いこと夏を乗り切りたいですね。
 そして試合は7回に大きく動きます。そこまでノーヒットピッチングを続けてきた田中が初ヒットを許すと、盗塁を決められ2塁へ。そして井口のヒット性の当たりがライト前。これを鉄平が完璧な送球でホームで刺すビッグプレー。レフトスタンド総立ちです。しかし続くキム・テギュンに改めてヒットを打たれてタイムリー。0-0の均衡が破れて先制されてしまいます。
 相変わらずヒットが出ない打線が田中を見殺しにしてしまうのか。1点リードされた最終回。それでもベンチの前で9回裏を信じて投球練習をする田中の姿があり、グッと来ました。そしてそれに堪える劇的な山崎の同点アーチがセンターバックスクリーンへ。開幕戦の一生忘れられないホームランに匹敵する、劣勢を一振りでひっくり返す痺れる一発でした。

 試合はそのまま延長戦へ。田中は10回までわずか1失点投げきりました。10回のマウンドに上がって行く瞬間には大きな拍手と声援が。素晴らしいシーンでした。見事に10回を抑え、青山に後を託します。

 これが10回終了時点でのスコアボード。ピッチャー田中の文字が光っています。そしてその後もチャンスは作ったのですが、どちらも決め手に欠けて1-1のまま12回を終えて引き分けに。試合時間はそれでも三時間半ちょっとだったので、短い中にいろいろ濃縮されていた、濃い試合でした。
 収穫は大きかったです。サード候補である草野、そしてルーキーの阿部が全打席でヒット。草野の復調はもちろん欠かせませんし、ルーキーにこの時期にしてクリーンヒットでのプロ初安打が飛び出したのも良かったですね。現状、チームのお荷物状態であり、試合途中に下げられた岩村についても、そろそろ決断できるタイミングがやって来ました。明日の球場で迎えるスタメン発表が、いろんな意味で楽しみなところです。
 充実の投手戦、チャンスも後半は多くチャンステーマも全種類歌えて、遅れて着いたのに2時間以上タップリと楽しめた、とってもお得な試合でした。そして引き分けですが、開幕から観戦5試合、未だに負けがありません。この記録を明日も明後日も伸ばしていきたいですね。

観戦成績

  • 今期9試合目(楽天戦観戦成績:4勝0敗1分)
  • 次回 5/14:QVCマリンフィールド ロッテVS楽天